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難問 -兄妹の領域境界-
第20章 積まれたテキストと兄達の苦悩
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「ただいま~」
始業式で学校は早く終わったけれど、そのあと部活があったため家に着いたのは15時を過ぎていた。
お兄ちゃんの靴もないし、誰も家にいないのかな。
そういえば今日から講義が入ってるって言ってたなぁ・・・と思いつつ、部屋に戻って制服を脱いだ。
着替えた後、ピアノの練習をする前にそっと兄の部屋を覗いたけれど、本は見当たらなかった。
さすがに引き出しまで漁る訳にもいかず、あきらめてピアノ部屋へと向かった。
カチャ
練習に夢中になっている間に兄が帰ってきたのか、ピアノ部屋のドアが開く。
「おかえりなさい」
「ただいま」
声とともに優しいキスが落とされる。
今までなかった甘い行動に頬が赤らむ。
「気にしないで続ろ」
ポンポンと頭を撫でた後、兄は後方のソファーに寝転がってしまう。
(とりあえず、練習終わらせなきゃ)
15分ほどで残りの練習が終わり、さっとピアノを磨いた後蓋を閉じる。
「ただいま~」
始業式で学校は早く終わったけれど、そのあと部活があったため家に着いたのは15時を過ぎていた。
お兄ちゃんの靴もないし、誰も家にいないのかな。
そういえば今日から講義が入ってるって言ってたなぁ・・・と思いつつ、部屋に戻って制服を脱いだ。
着替えた後、ピアノの練習をする前にそっと兄の部屋を覗いたけれど、本は見当たらなかった。
さすがに引き出しまで漁る訳にもいかず、あきらめてピアノ部屋へと向かった。
カチャ
練習に夢中になっている間に兄が帰ってきたのか、ピアノ部屋のドアが開く。
「おかえりなさい」
「ただいま」
声とともに優しいキスが落とされる。
今までなかった甘い行動に頬が赤らむ。
「気にしないで続ろ」
ポンポンと頭を撫でた後、兄は後方のソファーに寝転がってしまう。
(とりあえず、練習終わらせなきゃ)
15分ほどで残りの練習が終わり、さっとピアノを磨いた後蓋を閉じる。