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難問 -兄妹の領域境界-
第20章 積まれたテキストと兄達の苦悩
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(想定外すぎるだろ・・・)
ちょっとしたお仕置きがまさかこんなことになるとは。
奈月ちゃんから話を聞き、とりあえず自分の携帯を部屋に取りに行く。
携帯を取り出し、和也にメッセージを送る。
"お前はバカか"
和也は電話してくるだろうか。
来なかったらこっちからするまでだが。
部屋を出ると再び未由の部屋へいく。
(未由、もう少し付き合ってくれ)
炬燵の上を片付けていた未由が困ったような顔をしてこちらを見る。
携帯を手にする俺を見て、二人のコップにお茶をつぎ足し始める。
「悪い、もうちょっと付き合え」
「うん、和也さん?」
「あぁ」
さっきと同様、未由を足の間に座らせて炬燵に入る。
そっと抱きしめると、手にしていた携帯が鳴り始める。
画面を見る、和也だ。
通話ボタンを押し、未由にも聞こえるようにそばに寄る。
『佑人、どういう意味だ』
「そのままの意味だ」
『こっちは女が捕まんなくてイラついてんだよ』
「じゃぁ帰れ」
『お前のせいで帰れねぇんだよ』
「知ってる」
『おい、喧嘩売ってるのか?』
「お前が、バカかと思うくらいひどい勘違いをしているだけだ」
『は?』
「そのうえ、全く罪のない奈月ちゃんを傷つけた」
『どういう・・・ことだ』
「まぁ、俺も大人げなかったがな」
『だから、どういう事だか説明しろよ』
「奈月ちゃんから未由に泣きながら電話があった」
『・・・っ』
「事情を2人に聞いたら、完全に奈月ちゃんがとばっちりを受けたことがわかった」
『どういう・・・』
(想定外すぎるだろ・・・)
ちょっとしたお仕置きがまさかこんなことになるとは。
奈月ちゃんから話を聞き、とりあえず自分の携帯を部屋に取りに行く。
携帯を取り出し、和也にメッセージを送る。
"お前はバカか"
和也は電話してくるだろうか。
来なかったらこっちからするまでだが。
部屋を出ると再び未由の部屋へいく。
(未由、もう少し付き合ってくれ)
炬燵の上を片付けていた未由が困ったような顔をしてこちらを見る。
携帯を手にする俺を見て、二人のコップにお茶をつぎ足し始める。
「悪い、もうちょっと付き合え」
「うん、和也さん?」
「あぁ」
さっきと同様、未由を足の間に座らせて炬燵に入る。
そっと抱きしめると、手にしていた携帯が鳴り始める。
画面を見る、和也だ。
通話ボタンを押し、未由にも聞こえるようにそばに寄る。
『佑人、どういう意味だ』
「そのままの意味だ」
『こっちは女が捕まんなくてイラついてんだよ』
「じゃぁ帰れ」
『お前のせいで帰れねぇんだよ』
「知ってる」
『おい、喧嘩売ってるのか?』
「お前が、バカかと思うくらいひどい勘違いをしているだけだ」
『は?』
「そのうえ、全く罪のない奈月ちゃんを傷つけた」
『どういう・・・ことだ』
「まぁ、俺も大人げなかったがな」
『だから、どういう事だか説明しろよ』
「奈月ちゃんから未由に泣きながら電話があった」
『・・・っ』
「事情を2人に聞いたら、完全に奈月ちゃんがとばっちりを受けたことがわかった」
『どういう・・・』