この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
難問 -兄妹の領域境界-
第21章 命題の逆
「ふふっ」
と後ろから笑い声。
「未由ちゃん、なんでこんなところにいるのかな?」
「あー、ちょっと前に呼び出されてたんです」
なるほど、お仲間か。
「そのあとちょっとぼーっとしてたら、出るに出られなくなりました」
「だろうね」
そういいながら、未由ちゃんの隣に腰掛ける。
そういえば二人だけで話をするのは初めてだろうか。
挨拶程度はするものの、佑人によって阻まれていたし俺もあえて二人で話そうとは思っていなかった。
ここにずっと制服姿でいたのか、相当寒かっただろうに。
原因の一部を作ったのは俺だけど。
着ていたコートを未由ちゃんにかけてあげる。
「私は大丈夫ですよ?」
いつもの笑顔で話す未由ちゃん。
俺、これでもだいぶモテるんだけど、その俺にコートをかけてもらって少しもときめいたりとかしてくれないのか?
「いや、せっかくだしちょっと話したいなって思って。時間大丈夫?」
「大丈夫ですよ。和也さんがそんな風に言うの珍しいですね」
未由ちゃんに少しの感情の乱れも見られない。
これは完全に男として意識されていないのか。
「佑人がガードしてるから話しかけることすらさせてもらえないよ」
「ふふっ、仲いいんですね。噂よく聞きますよ?」
笑いながらちょっと意地悪そうに言ってくる。
こういうところ兄妹だよな。
にしても、噂ってなんだ?
「さっきの子も言ってたけど、俺何か噂になってるの?」
「女子の間では有名ですよ?和也さんとお兄ちゃんがデキてるんじゃないかっていう噂」
「は?」
そんな話になってるのか、女子って怖いな。
「なるほど、だからさっきの子も噂って・・・」
と後ろから笑い声。
「未由ちゃん、なんでこんなところにいるのかな?」
「あー、ちょっと前に呼び出されてたんです」
なるほど、お仲間か。
「そのあとちょっとぼーっとしてたら、出るに出られなくなりました」
「だろうね」
そういいながら、未由ちゃんの隣に腰掛ける。
そういえば二人だけで話をするのは初めてだろうか。
挨拶程度はするものの、佑人によって阻まれていたし俺もあえて二人で話そうとは思っていなかった。
ここにずっと制服姿でいたのか、相当寒かっただろうに。
原因の一部を作ったのは俺だけど。
着ていたコートを未由ちゃんにかけてあげる。
「私は大丈夫ですよ?」
いつもの笑顔で話す未由ちゃん。
俺、これでもだいぶモテるんだけど、その俺にコートをかけてもらって少しもときめいたりとかしてくれないのか?
「いや、せっかくだしちょっと話したいなって思って。時間大丈夫?」
「大丈夫ですよ。和也さんがそんな風に言うの珍しいですね」
未由ちゃんに少しの感情の乱れも見られない。
これは完全に男として意識されていないのか。
「佑人がガードしてるから話しかけることすらさせてもらえないよ」
「ふふっ、仲いいんですね。噂よく聞きますよ?」
笑いながらちょっと意地悪そうに言ってくる。
こういうところ兄妹だよな。
にしても、噂ってなんだ?
「さっきの子も言ってたけど、俺何か噂になってるの?」
「女子の間では有名ですよ?和也さんとお兄ちゃんがデキてるんじゃないかっていう噂」
「は?」
そんな話になってるのか、女子って怖いな。
「なるほど、だからさっきの子も噂って・・・」