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難問 -兄妹の領域境界-
第21章 命題の逆
「俺に嫉妬してくれたの?そんなかわいいことしてくれると押し倒したくなっちゃうよ」

逃げ場をなくして、様子を見る。
俺といえばこのまま押し倒され、佑人といえば知られてはいけないことを認めることになるよ。

(ほら、早く言わないと押し倒しちゃうよ)

そっと未由ちゃんの頬に触れる。
ビクンとおびえるように反応する身体。
かわいい反応、佑人の妹じゃなきゃ本当にこのまま襲ってしまいたくなる。
俺は未由ちゃんの耳元に唇を寄せそっとささやく。

「佑人が好きなんだよね?」

「何で、ソレ・・・」

認めちゃったか・・・。兄妹で両想いとか困るんだけど。

「ふーん、そうだったんだ」

「・・・っ」

両手で口を押え俺をにらんでくる。
誘導尋問に引っかかったことに気付いたらしい。

「おね・・がい・・・・、お兄ちゃんには言わないで」

目を潤ませ、震えながら訴えてくる。
その様子で、ちょっと好きというレベルではないことがわかってしまう。
厄介なことになった、せいぜい憧れレベルだと思ってた。
一時的な気の迷いだよと、今のうちに気のせいだったことにさせようと思ったけれど。

「俺にしちゃえばいいのに」

「無理です」

断り文句まで兄妹で同じなのかよ。
まぁ、本気で言ってないからいいけど。

「佑人に知らないんだ」

っていうか、佑人ダダ漏れなのに気づいてないってことか。
まぁ気づいてどうこうできる間柄でもないだろうけど。

「はい、言うつもりないですし」

「だよな・・・」

「邪魔するつもりないですから」

「へ?まさか噂本気にしてるの」

「え、だってさっき言ってたじゃないですか」

さっき言ってた・・・?
さっき・・・、あぁ告白断った時の話か。

「あぁ、さっきの告白された時のは佑人のことじゃないから」

「こんなことしてくるから、本気だったのかと思っちゃいました」

「ないない、男は射程圏外だよ」

「じゃぁ、なおさら意外です。校内で和也さんが落とせない女の子がいるなんて」

「落そうと思ってないからな」

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