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難問 -兄妹の領域境界-
第22章 比率の問題
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「お、そろそろマーチングバンドだよな、妹ちゃん出るんじゃ・・・いてっ」

今日はせっかくの体育祭だというのに、朝から佑人の機嫌が悪い。

「さっきから他人の椅子蹴るなよ」

かなり不機嫌だ。
そんなに体育祭に出たくなかったのか?

せめて未由ちゃんの頑張りを見て機嫌直してくれよ。

「ほら、せっかく次妹ちゃん頑張るんだからしっかり見ててあげなよ」

「うるせぇ」

おいおい、クラスの雰囲気ぶち壊すレベルで機嫌悪いな。

「ほら、始まるぞ。それにしても衣装かわいいねぇ、妹ちゃん楽器何?」

「知る必要無い」

「って、見つけちゃった。フルートか。スタイルいいから目立つねぇ」

未由ちゃん背が高い上に細いからって、あー・・・。

「見んな」

「お前が機嫌悪い理由がわかったわ」

「黙れ」

未由ちゃんは、女子の中でも結構背が高いほうだ。
俺の見た感じだと165cmは超えている。
なのにあんなに細いとなると・・・。

「あれはヤバイな」

「だから見んな」

スカートのサイズ基準はおそらくウエスト。
丈はそのサイズに合わせて決まっている。
150cm前半の普通体型の子がはくスカートと未由ちゃんがはくスカート。
足の長さに対してのスカートの長さの割合は言うまでもなく小さい。
しかも、周りに比べて楽器が小さいため未由ちゃん自身がさらに目立つ。

「あれを見るなと言う方が無理だよ、佑人」

「クソッ」

本当にシスコンだよな。
あーあ、立ってるだけで目を引くのに、姿勢の良さ、歩き方、フルートを吹く雰囲気がさらに魅力をあげてるわ。
先に家であの衣装を着たところ見たんだろうな、去年は特に気にならなかったけど未由ちゃん見たら心配になるのもわからなくない。

(あと2回、どうなるんだか・・・)

その頃俺たちはここにいない。
いや、こいつのことだから見張りに来そうだけど。

マーチングバンドの見事なフォーメーションの展開を眺めながらそんなことを考えていた。
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