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難問 -兄妹の領域境界-
第22章 比率の問題
未由の太ももに手を這わせ撫でる。
ゆっくり何度も、俺が触らないところなど一切無いように。

「ぁ・・・っ・・・、お兄ちゃん」

「なのに、実際に演奏し始めたら「あれを見るなと言う方が無理だよ」って和也に追い打ちかけられたのも仕方がないって思えるくらい綺麗だったよ」

未由の首筋に唇を這わせ、抱き寄せていた手で下着のホックを外しそのまま裾から手を差し入れる。
あの時は、未由を傷つける言葉しか出せなかった俺。
今は・・・やっぱりいじめてしまっているかな。

「なんか、今日のお兄ちゃん変!褒めてるのか苛めてるのか責めてるのかわからないよっ・・・」

変か・・・。あの時の感情は忘れられないままトラウマになってるのかもな。
誰も見るなという独占欲、見ていいのは自分だけだという支配欲、あまりの魅力に壊してしまいたく劣情。
あの時はまだ強すぎるわけのわからない、ぶつける先のない感情にひたすら耐えた。

「はぅっ・・・ん」

服の中へ差し入れた手の指で胸の先をやんわりつまみ上げる。
そして何度も微妙に角度や強さをかえつまみ、つぶし、こねる。

「んぁ・・・」

どうすれば未由の身体が快感を得るかを俺の指や身体が覚えている。
もう片方の太ももを撫でている手をスカートの中に差し入れ下着の上から秘所をなぞりあげる。
未由の身体が、じれったさを伴う快感に反る。
それは結果、胸の先への刺激をねだるような動作を生む。

目の前の首筋の跡を強く吸い上げ決して消えないように上書をする。

「未由、あの時の俺の感情半分受け取って」

そっと未由を抱き上げ、ベッドに下ろす。

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