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難問 -兄妹の領域境界-
第4章 ソルフェージュの視唱
ガシャン
重い取っ手を下げる。
扉を押すと漆黒の艶を放つグランドピアノが視界に入る。
部屋の奥を見ると、長椅子で寝ているようだ。
扉の取っ手を上げ、ピアノ室のドアを閉める。
音楽科でもない兄がなぜここの鍵を持っているのかはわからないが、講義がないときはたいていここにいる。
(眠ってるのかな・・・・?)
そっと近づきしゃがんでのぞき込む。
かっこいい・・・、毎日見ていてもそう思う。
年を追うごとに大人の色香をまとい、惜しげもなくはなっている。
(寝顔は相変わらず不機嫌そうなんだけどね)
Tシャツが乱れ、薄くなった跡がみえる。
私は兄の寝息を確認してそっと消えかけている跡を強く吸い上げる。
「襲うな、変態」
「きゃ・・・っ」
ふわりと片手で持ち上げられ、抱き寄せられると同時に有無を言わさず深く唇を奪われる。
「っん・・・・ぁ・・・」
舌で口腔内を刺激されるだけで甘い声が漏れてしまう。
それでも足りないと、お互いを求めあい深さを増す。
完全に兄の上のまたがった状態となってしまい、恥ずかしいと思いながらも与えられる刺激をむさぼる。
「ふ・・・ぁ・・・んんっ」
あまりの快感に体に力が入らなくなり、兄の体にしなだれかかる。
唇が外れ、胸元で息を整える。
「いつから起きてたの?」
兄の腕が私を優しく包み込み、さらに首元に顔をうずめてくる。
「寝てないし」
耳元で聞こえるかすれた色っぽい低音に体がゾクリと蠢く。
「いじわる・・・」
ふっ・・・と、兄がかすかに笑う。
と同時に、私を包んでいた手でブラジャーのホックを一瞬で外す。
「え・・・ちょっ・・・」
抵抗する間もなく、そのまま解放された胸へと裾から指が這う。
兄によって時間をかけて教え込まれ引き出された快感に逆らうことはできない。
「誰か来たら・・・あっ・・・鍵・・かかってないのに・・・っ・・・ぁ・・・」
形の良い未由の胸を包み込み、その先にかすめるように触れている指が止まる。
「鍵をかければいいんだな?」
返事を聞かないまま、ゆっくり未由を下ろし扉の鍵を・・・かける。
(あー、今日はお昼ごはん食べられないな・・・)
ぼんやりその姿を眺めながら、他人事のように考える。
重い取っ手を下げる。
扉を押すと漆黒の艶を放つグランドピアノが視界に入る。
部屋の奥を見ると、長椅子で寝ているようだ。
扉の取っ手を上げ、ピアノ室のドアを閉める。
音楽科でもない兄がなぜここの鍵を持っているのかはわからないが、講義がないときはたいていここにいる。
(眠ってるのかな・・・・?)
そっと近づきしゃがんでのぞき込む。
かっこいい・・・、毎日見ていてもそう思う。
年を追うごとに大人の色香をまとい、惜しげもなくはなっている。
(寝顔は相変わらず不機嫌そうなんだけどね)
Tシャツが乱れ、薄くなった跡がみえる。
私は兄の寝息を確認してそっと消えかけている跡を強く吸い上げる。
「襲うな、変態」
「きゃ・・・っ」
ふわりと片手で持ち上げられ、抱き寄せられると同時に有無を言わさず深く唇を奪われる。
「っん・・・・ぁ・・・」
舌で口腔内を刺激されるだけで甘い声が漏れてしまう。
それでも足りないと、お互いを求めあい深さを増す。
完全に兄の上のまたがった状態となってしまい、恥ずかしいと思いながらも与えられる刺激をむさぼる。
「ふ・・・ぁ・・・んんっ」
あまりの快感に体に力が入らなくなり、兄の体にしなだれかかる。
唇が外れ、胸元で息を整える。
「いつから起きてたの?」
兄の腕が私を優しく包み込み、さらに首元に顔をうずめてくる。
「寝てないし」
耳元で聞こえるかすれた色っぽい低音に体がゾクリと蠢く。
「いじわる・・・」
ふっ・・・と、兄がかすかに笑う。
と同時に、私を包んでいた手でブラジャーのホックを一瞬で外す。
「え・・・ちょっ・・・」
抵抗する間もなく、そのまま解放された胸へと裾から指が這う。
兄によって時間をかけて教え込まれ引き出された快感に逆らうことはできない。
「誰か来たら・・・あっ・・・鍵・・かかってないのに・・・っ・・・ぁ・・・」
形の良い未由の胸を包み込み、その先にかすめるように触れている指が止まる。
「鍵をかければいいんだな?」
返事を聞かないまま、ゆっくり未由を下ろし扉の鍵を・・・かける。
(あー、今日はお昼ごはん食べられないな・・・)
ぼんやりその姿を眺めながら、他人事のように考える。