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難問 -兄妹の領域境界-
第7章 夢の中で解く旅人算
慣れて・・・いいんだろうか、とその様子を呆れつつもどこか微笑ましく眺めながらふとあることに気づく。
うちは、家族旅行だけれど両親と私たちは部屋を別にされる。
つまり・・・
私の受験、兄の受験と続いたため3年ぶりの家族旅行。
泊まる部屋は兄と二人きり・・・
(って、何を私は意識しているんだろう。兄妹だし普通のことじゃない)
無意識に、首筋の跡を手で押さえる。
あの日から消えることのない跡。
たびたび抱きしめられ、キスをする。大人のキスも。
でも、それだけだ。それ・・・だけ?
目の前の両親を見ていると、家族でキスくらい普通のことだと思えてしまう。
私が考えすぎなのだろうか。
兄がどう考えているのかはわからない。
でも、今までとは違う何かを期待してしまう自分がいる。
その期待に疼く自分の体を感じる。
考えることに夢中になり、頬を赤く染めている未由は佑人が自分を見ていたことに気付かなかかった。
うちは、家族旅行だけれど両親と私たちは部屋を別にされる。
つまり・・・
私の受験、兄の受験と続いたため3年ぶりの家族旅行。
泊まる部屋は兄と二人きり・・・
(って、何を私は意識しているんだろう。兄妹だし普通のことじゃない)
無意識に、首筋の跡を手で押さえる。
あの日から消えることのない跡。
たびたび抱きしめられ、キスをする。大人のキスも。
でも、それだけだ。それ・・・だけ?
目の前の両親を見ていると、家族でキスくらい普通のことだと思えてしまう。
私が考えすぎなのだろうか。
兄がどう考えているのかはわからない。
でも、今までとは違う何かを期待してしまう自分がいる。
その期待に疼く自分の体を感じる。
考えることに夢中になり、頬を赤く染めている未由は佑人が自分を見ていたことに気付かなかかった。