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難問 -兄妹の領域境界-
第7章 夢の中で解く旅人算
この景色はずっと見てても飽きない。
「せっかくだから少し照明落とすか」
メイン照明を落とすと間接照明のみとなった部屋はその情緒ある雰囲気がさらに引き立つ。
同時に星空が広がり星々の明るさがより増すようだった。
「すごく、きれい・・・」
そのあまりにもきれいな景色にさらに引き込まれる。
と、その時フワリと温かいものに包まれる。
(え・・・)
佑人が未由を後ろから包み込み、肩越しに景色を見る。
「きれいだな」
突然の出来事に緊張で体が固まる。
そんな私に気付いているのか、兄は私の頭をなでながら自らに寄りかかせる。
体から力が抜けた私は体を兄に預ける。
私の両手は兄の手に包まれ寄せられる。
「寒くないか?」
「大丈夫」
高鳴る胸と絶対的な安心感、矛盾する感情。
(でも、心地よい)
このまま時間が止まってしまえばいい。
非現実的な空間が今起こっていることを夢なのではないかと思わせる。
そっと兄を見上げると、その瞳は今見ていた星空のように深い闇の中にきれいな輝きが浮かんでいる。
重なる唇。
このままもう少し夢を見ていたい、そう思いながら何度も唇を重ねた。
「せっかくだから少し照明落とすか」
メイン照明を落とすと間接照明のみとなった部屋はその情緒ある雰囲気がさらに引き立つ。
同時に星空が広がり星々の明るさがより増すようだった。
「すごく、きれい・・・」
そのあまりにもきれいな景色にさらに引き込まれる。
と、その時フワリと温かいものに包まれる。
(え・・・)
佑人が未由を後ろから包み込み、肩越しに景色を見る。
「きれいだな」
突然の出来事に緊張で体が固まる。
そんな私に気付いているのか、兄は私の頭をなでながら自らに寄りかかせる。
体から力が抜けた私は体を兄に預ける。
私の両手は兄の手に包まれ寄せられる。
「寒くないか?」
「大丈夫」
高鳴る胸と絶対的な安心感、矛盾する感情。
(でも、心地よい)
このまま時間が止まってしまえばいい。
非現実的な空間が今起こっていることを夢なのではないかと思わせる。
そっと兄を見上げると、その瞳は今見ていた星空のように深い闇の中にきれいな輝きが浮かんでいる。
重なる唇。
このままもう少し夢を見ていたい、そう思いながら何度も唇を重ねた。