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難問 -兄妹の領域境界-
第10章 変数の宣言と値の代入
未由の体の震えは・・・止まる。

(さすがだ、未由)

「じ、じゃぁなんて呼べばいいの・・・?」

うつ向いたまま、声を震わせ聞いてくる。

「ユウでも佑人でもなんでもドーゾ」

「・・・ユウ・・・?」

「ナニ?」

「・・・」

「じゃぁ、二人とも私のことは茉莉香さんっていうのよ?」

うつむいたまま顔を上げない未由をフォローしたつもりなのか、母親が余計な提案をしてくる。

「そうだね、じゃぁ僕のことは圭人さんだね」

「実は私、ずっとお母さんって言われると年を取った気がして抵抗あったのよね」

「気がするんじゃなくて年だろうが」
思わず突っ込む。

「佑人、茉莉香に失礼なことをいうのは許さないよ」

うつむいていた未由の肩がまた揺れる。

「ほら佑人、一回言ってみなさい」

おい、どうしてこうなった。

「茉莉・・・香さん」

「キャー、なんか新鮮」

うつむいていた未由が顔を上げ、肩を震わせ笑いをこらえている。

「佑人、僕のことは呼んでくれないの?」

「クソッ・・・黙れ圭人」

「おや、僕のことは呼び捨てか?」

「男同士なんだからいいだろ・・・」

「仕方ないな・・・、ほら未由も呼んでごらん?」

すでに、母親と、いや茉莉香さんと大笑いしていた未由。

「茉莉香さん、圭人さん」
と、笑顔で二人の名前を呼んだ。

その後、お祝いは盛り上がり、家族の笑い声が絶えなかった。
食事のあと、父親に「ほどほどにな」とニヤリと笑いながら言われたのが釈然としなかったが・・・。

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