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難問 -兄妹の領域境界-
第11章 夢の中で解かせる旅人算
中学を卒業し、そばにいれる時間が減り不安に襲われた。
全校生徒を威嚇して卒業したが、それでもなお心配だった。
塾には行かせず、勉強はすべて俺が見た。
高校に入ると、中学の時とは状況が異なっていた。
俺に友人ができ、男どもへの威嚇の効果は減り・・・何より未由が魅力を想像以上に増していた。
家での未由も俺にとって特別なものであったが、ほかの女子高校生の中で見る未由はその存在をさらに際立たせていた。
そんな未由と、1年間しかそばにいることができないという現実に苦悩した。
と同時に、それまでとは種の異なる感情が衝動が俺を少しずつ襲っていった。
未由に常に触れていたい。
未由の笑顔以外のどんな表情も見たい。
未由をほかの男の目に触れさせたくない。
それが、兄としてなのかそうではないのか。
過保護すぎるのか。
一応年頃の男子として、和也に誘われAV鑑賞会なるものをした。
出てくる女たちは、母親を連想させるような女を主張してそいつらに欲情どころか嫌悪を覚えた。
もう二度と見たくないといったとき、和也に呆れられ「男同士のを見るときは俺を誘うなよ」と同性愛疑惑を持たれたくらいだ。
が、あれが未由だったら・・・と思いついてしまったとき体は反応してしまった。
未由に対する兄としての感情とは別の何かが生まれた、いや気づいた瞬間だった。
ただ、未由が大切すぎるがゆえに本能的にその感情を言葉で考えることを避けた。
避けつつも、未由から与えられる感情であるが故俺には無視することも、歪めることも、消してしまうこともできず、ただただそのまま心で、体で受け止め損ねないように大切に内に秘めていた。
全校生徒を威嚇して卒業したが、それでもなお心配だった。
塾には行かせず、勉強はすべて俺が見た。
高校に入ると、中学の時とは状況が異なっていた。
俺に友人ができ、男どもへの威嚇の効果は減り・・・何より未由が魅力を想像以上に増していた。
家での未由も俺にとって特別なものであったが、ほかの女子高校生の中で見る未由はその存在をさらに際立たせていた。
そんな未由と、1年間しかそばにいることができないという現実に苦悩した。
と同時に、それまでとは種の異なる感情が衝動が俺を少しずつ襲っていった。
未由に常に触れていたい。
未由の笑顔以外のどんな表情も見たい。
未由をほかの男の目に触れさせたくない。
それが、兄としてなのかそうではないのか。
過保護すぎるのか。
一応年頃の男子として、和也に誘われAV鑑賞会なるものをした。
出てくる女たちは、母親を連想させるような女を主張してそいつらに欲情どころか嫌悪を覚えた。
もう二度と見たくないといったとき、和也に呆れられ「男同士のを見るときは俺を誘うなよ」と同性愛疑惑を持たれたくらいだ。
が、あれが未由だったら・・・と思いついてしまったとき体は反応してしまった。
未由に対する兄としての感情とは別の何かが生まれた、いや気づいた瞬間だった。
ただ、未由が大切すぎるがゆえに本能的にその感情を言葉で考えることを避けた。
避けつつも、未由から与えられる感情であるが故俺には無視することも、歪めることも、消してしまうこともできず、ただただそのまま心で、体で受け止め損ねないように大切に内に秘めていた。