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難問 -兄妹の領域境界-
第14章 旅人算の答え合わせ
快感と幸福感に包まれていたその瞬間、絶望が心を塗り替える。
「全部夢にしてもいい・・・って、ドウイウコト・・・?」
ぽつりとつぶやく。
私の覚悟は伝わらなかったのだろうか。
それとも、私の欲望をなだめただけだった・・・?
差こそあるにしろ、兄も私に対して同じように想ってくれていると感じていた。
ともに、禁断の地へ足を踏み入れようと。
そして、に気づく。
兄が私とともに、禁断の地へと進むつもりであれば、褥を別にせず抱きしめたまま眠ってくれていただろう。
浴衣をきれいに整えまりで何も起こらなかったかのようにもしない。
解ってしまう、解りたくないのに。
「お兄ちゃん・・・」
涙が溢れる。
何がどうなってるかわからない。
嗚咽が止まらない。
ここにいられない。
逃げるように部屋を出て、とりあえず温泉へと向かった。
「全部夢にしてもいい・・・って、ドウイウコト・・・?」
ぽつりとつぶやく。
私の覚悟は伝わらなかったのだろうか。
それとも、私の欲望をなだめただけだった・・・?
差こそあるにしろ、兄も私に対して同じように想ってくれていると感じていた。
ともに、禁断の地へ足を踏み入れようと。
そして、に気づく。
兄が私とともに、禁断の地へと進むつもりであれば、褥を別にせず抱きしめたまま眠ってくれていただろう。
浴衣をきれいに整えまりで何も起こらなかったかのようにもしない。
解ってしまう、解りたくないのに。
「お兄ちゃん・・・」
涙が溢れる。
何がどうなってるかわからない。
嗚咽が止まらない。
ここにいられない。
逃げるように部屋を出て、とりあえず温泉へと向かった。