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喰われる人妻 菜穂
第16章 喰われる人妻 菜穂(16)

「あなたは本当に美しい。だからこそ、私はあなたが乱れた姿も見たいんです。」


そう言うと天野は再び菜穂の膝を掴み、脚をM字に折りたたむようにして左右に股を大きく広げた。


「見せてください。あなたが〝女〟になる時の顔を。」


天野の言葉の一つ一つが、菜穂の心を刺激する。

〝女〟

その言葉を聞いて菜穂は考えてしまう、ここ数年の自分の生活を。


――私はずっと、女として扱われてなかった――


子供を持つ母親にはなったけれど、それでもまだ女である事には変わりはないのに。

智明は、私を女として扱ってくれなかった。

もちろん多忙でそれどころではなかったのだろうけど、寂しかった。

セックスなんかより日々の生活の方が大事だと、自分自身にも言い聞かせて誤魔化してきたけど、
本当は、とても寂しかったの。

ずっと、我慢してた。

セックスどころか、キスだって全然してくれなかった。

男と女の関係が欲しかった。

男の人とキスしたい、男の人に抱かれたいって……


そこまで思考が巡ったところで、はっとして首を横に振る菜穂。


――何考えてるの私……ダメ、今そんな事考えちゃ……!――


それでも今まで心の奥に抑え込んでいた女としての感情が、どうしても溢れ出てきてしまう。

そして菜穂の心のガードが甘くなった所を突くように、天野は再びヴァギナに指を挿入してきた。


「ン……ンァ、はぁあ!」
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