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喰われる人妻 菜穂
第21章 喰われる人妻 菜穂(21)
天野と菜穂はベッドの近くにまで移動していた。

裸の男女がベッドの前にいる。

もうする事は一つだと、菜穂も分かっている。


〝今度はこっちのお口でたっぷり味わわせてあげますから〟


さっき天野にそう言われてから、アソコが疼いて疼いて仕方ない。

望んではいけない事なのに、身体が男を欲しがっている。


「そういえばまだ、奥さんとキスをしていなかったですね。」


そう言って菜穂の肩を抱き寄せる天野。


「きゃっ……」


「最初は拒否されてしまいましたが、今度は逃がしませんよ。」


それでもまた顔を背ける菜穂。

裸にされて、指でイカされて、フェラチオまでしてしまったけれど、何となくまだキスだけは怖い。

キスは、色んな意味で危険な気がする。


「キスがお嫌いですか?」


「……。」


「キスのないセックスなんてつまらないでしょう。その良さを知らないなら、私が教えてあげますよ。」


そう言うと、天野は菜穂を頭に手を回して強引に唇を奪った。


「ン――……!」


チュパッ……チュパ……チュゥ……クチュ……


激しいキス。

菜穂の柔らかな唇に貪りつく天野。


――愛のないキスなんて嫌――


天野は舌を使って唇をこじ開けようとしてくるが、菜穂はそれに抵抗する。

しかしそれも時間の問題だった。

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