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兄と妹の暑い夏
第2章 花凜、アタックを開始する
 もはや「恋されたいとか贅沢は言わない。性的な対象として見られて、襲い掛かられるだけでもいい」と思うほどに、花凜の気持ちはエスカレートしていた。

 実際、世界でただ1人俊次だけを長らく恋している花凜にとっては、俊次だけには何をされても構わないという気持ちが常にある。

 相手が俊次の場合に限り、花凜にとってレイプは存在せず、もし唐突に襲い掛かられてもむしろ喜びと嬉しさしかないのだ。




 必死に攻勢をかけているつもりの花凜ではあったが、ほとんど成果が上がっていないことに対して徐々に失望してきた。

 そして、もっと直接的な行動に出ないといけないと思い始める花凜。



 すると6月上旬になって絶好の機会が訪れた。



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