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虹の彼方で
第3章 金髪男とひまわり君

「男じゃなかったって気づいた時点で、ドア閉めて"違います"って言ってサヨナラすりゃ良かったんだよ」

「お前、それ、本気で言ってる?」

「たりめーだろ。うちには未成年だっているんだぞ」

「それは、……分かってる。でも、うちは個室に鍵もかかるし」

「じゃ、そのマスターキーは誰が持つんだ? マサか? あいつだって男だぞ」



え? あの部屋、鍵ついてるの?



薄目を開けてみたら、話してる二人は私の死角にいるみたいだった。

リビングに差し込む夕陽が、夜が近いのを教えてくれてる。

何時だろ。あ、もうすぐ5時だ。

テレビ横のデジタル時計で、時間を確認した時だった。



「とにかく、女は泊められねーだろ」



え……



「俺は、"追い出す"に一票だ」



うそ……。

え、今から、泊まる場所、探すの?

そんな……、ホテルなんて見つかる?

お金あったっけ…。

駅まで戻るの? バスある?

頭が、ぐるぐる、し始める。



「なあ、そこの女子高生よぉ? いい加減、お前も、もう起きてんだろ?
 狼だらけの家に泊まるなんて、あんたも、イヤだよなぁ?」



……!!



不意に棘のある声に自分の名前を呼ばれて、思わず肩が震えてしまった。



「美咲ちゃん……」



心配そうな城西さんの声に何か心が苦しくなって。

私は、ゆっくり立ち上がると、キッチンへ顔を向けた。

黒髪短髪、シルバーフレームの眼鏡の涼し気なお兄さんとは対象的に、

金髪ウェーブヘアで左右の耳にピアス5個も開けたキツネ顔の男の人が、いた。

その金髪の人は、私を見てせせら笑う。



「お前、まさか、ここに泊まる気? 17歳のオチビちゃん」




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