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虹の彼方で
第11章 日曜の夜
日曜って憂鬱。
この1日が終わったら、明日から学校が5日間も待ってるんだもの。
しかも明日は、転校初日。
なんだっけ……、サザエさん症候群?
私は、もうすこし早い時間からブルーになるし、多分、笑点症候群くらいだと思うの。
しかも、発症から4時間、そろそろ昇天する気がしています。
わー、うまーい。
「やまだくーん、美咲ちゃんに座布団1枚」
そんな独り言を言いながら、
私は部屋の姿見の前で下着一枚になって、明日の格好を決めかねていた。
今日は、朝からジョニーさんに付き添ってもらって幾つか洋服を新調してきた。
車で20分くらいのショッピングモールは、可愛いショップが軒を連ねてて、欲しいものを全部かったら、予算の倍かかっちゃうものだから、迷う度にジョニーさんと相談したりして。
大分、色々と諦めながら買い物したのに、帰ってきた私の両手には紙袋が3つも握られてた。
夕食後、やっと部屋のクローゼットに全てをしまって(それでも、まだ全然余裕ある)、明日、どれを着ようか、一人ファッションショー中なのです。
私が通うことになる四葉北(よつばきた)高校は、制服があるのだけど、明日、学校で、自分の制服を貰って帰る流れになってるから、明日1日だけは私服登校。
んー、これは、ちょっとスカート短い?
スカートがこっちなら、シャツは、こっちで……、タイを締めれば可愛い、かなぁ。
あれこれ考えながら、何度も姿見の自分とにらめっこする。
「よし、まぁ、これかな」
熟考しまくって、やっと落ち着いたので、早速着てみようと、スカートに足を突っ込む。