この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
虹の彼方で
第2章 イケメンお兄さん

ガチャン―――☆

「ひゃっ!」

「っと、平気?」

叫んで立ち上がった拍子に、脛がローテーブルにぶつかって、麦茶グラスが倒れてしまった。

わわわ、ラグに麦茶、垂れちゃう……!

慌てて膝立ちになり、咄嗟にスカートで雫を受け止める私をよそに、お兄さんは素早くキッチンに行くと、布巾とキッチンペーパーを持って戻ってくる。

あぁ、イケメンお兄さんてば、咄嗟のハプニングにも冷静な対応…。



思わず心の声が……

「かっこぃぃ…」

漏れた。漏れる。漏れるでしょ!



「ん?」

「あ! いや、なんでもないです!」

「そう? あぁ、スカート……、ごめんね」

ガラスのローテーブルにキッチンペーパーを適当にまいて、私の方へ向き合うと一緒に膝立ちしてスカートの麦茶を布巾で拭いてくれる。

私が勝手に倒した麦茶なのに、謝ってくれるなんて、どこまで良い人なんだろう。

でも、……この人も、このシェアハウスの、住人さん? なんだよね?

≠女子ばかりのシェアハウス

=男子ばかりのシェアハウス

この図式を改めて思い返して、ちょっと動けなくなって、お兄さんの手元だけ凝視してたら、不意に顔を上げたお兄さんが、ぐっと顔を覗き込んできた。

「!」

「美咲ちゃん? 大丈夫?」

や、だめです。

だめだから、あんまり顔寄せないで…!

長いまつげとか、心配そうに寄せられた眉とか、薄い唇とか……、だめだめだめ!

「だ、だ、だ、大丈夫です」

「そう? ごめん、びっくりさせたよね」

びっくりです(主にお兄さんの色気に)。

あと、まぁ、その、はい……、真実にも……。
/143ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ