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篠突く - 禁断の果実 -
第5章 本編五話 運命、そして (前編)

彼は愛撫していないほうの手で、悠のブレザーのボタンを、ワイシャツのボタンを、外していく。やがて、彼女のふっくらとした胸が露わになる。手から少しはみ出るくらいのそれは、中心のふんわりとしたリボンが印象的な、シフォン素材で純白のブラジャーに覆われていた。背面のホックを丁寧に外すと、支えを失った柔らかな膨らみがこぼれ、孝哉の眼下に絶景が広がった。
「姉さん、寒くない? 大丈夫?」
本当は寒い筈なのに、何故かぽかぽかと温かかった。きっと、孝哉の存在がすぐ傍にあるからだろう。
「大丈夫よ」
「そっか」
孝哉が悠の胸を手で包み、その頂きに咲く桃色の突起を親指で撫でると、彼女はぴくりと反応した。いつもはふにっと柔らかなそれも、今ではピンと糸を張るように勃っていて、彼女がそこに触れられるのを待っていたのがよくわかる。マシュマロのように弾力があって柔らかなふたつの果実は、美酒のように孝哉を酔わせた。
もう一方には舌を這わせ、そのつやつやとした輝きと感触を愉しむ。真水のように爽やかな香りがする果実に顔を埋めてしまいたい衝動に駆られたが、すんでのところで堪えた。悠は口にこそしないが、以前やった時に痛そうな素振りを見せたことがある。彼女の嫌がることを無理にやろうとは思えなかった。
「……孝哉、おいで」
そんな弟の様子に気がついたのか、悠はそう声をかける。
「いいの?」
途端、孝哉は子供のようにぱっと表情を輝かせて聞いた。勿論、とでも言うふうに頷いた悠の膨らみに、彼は今度こそ顔を埋めた。やはり、柔らかい。柔らかくて、気持ちが良い。そうしているととても落ち着く。まるで、母の胸に甘える稚児のように。
ふと孝哉が見上げた先には、我が子を見守る母のように静かに微笑む悠の姿があった。
「姉さん、寒くない? 大丈夫?」
本当は寒い筈なのに、何故かぽかぽかと温かかった。きっと、孝哉の存在がすぐ傍にあるからだろう。
「大丈夫よ」
「そっか」
孝哉が悠の胸を手で包み、その頂きに咲く桃色の突起を親指で撫でると、彼女はぴくりと反応した。いつもはふにっと柔らかなそれも、今ではピンと糸を張るように勃っていて、彼女がそこに触れられるのを待っていたのがよくわかる。マシュマロのように弾力があって柔らかなふたつの果実は、美酒のように孝哉を酔わせた。
もう一方には舌を這わせ、そのつやつやとした輝きと感触を愉しむ。真水のように爽やかな香りがする果実に顔を埋めてしまいたい衝動に駆られたが、すんでのところで堪えた。悠は口にこそしないが、以前やった時に痛そうな素振りを見せたことがある。彼女の嫌がることを無理にやろうとは思えなかった。
「……孝哉、おいで」
そんな弟の様子に気がついたのか、悠はそう声をかける。
「いいの?」
途端、孝哉は子供のようにぱっと表情を輝かせて聞いた。勿論、とでも言うふうに頷いた悠の膨らみに、彼は今度こそ顔を埋めた。やはり、柔らかい。柔らかくて、気持ちが良い。そうしているととても落ち着く。まるで、母の胸に甘える稚児のように。
ふと孝哉が見上げた先には、我が子を見守る母のように静かに微笑む悠の姿があった。

