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篠突く - 禁断の果実 -
第5章 本編五話 運命、そして (前編)

「……綺麗だ」
姉の黒く長い艶髪を梳き、もう一方の手で輪郭の整った彼女の頬を撫でるように包み込む。そうして、彼女の耳に顔を近づけると、唇で耳朶を食み、舌を細かく動かして愛撫する。そこから上へ上へと唇を滑らせていくと、擽ったい快感に悠の熟れた唇から何度も小さな声が漏れた。
首筋を、鎖骨を、ゆっくりと時間をかけて丁寧に舐めていく孝哉の舌に、悠は全身が溶けていくような心地がしていた。本当は早く本番に入りたいだろうに、孝哉は自分に訪れる快感などそっちのけで悠の体を蕩けさせていく。
孝哉の、長く綺麗な指が下着の上から悠の秘部をなぞる。そっと撫で上げるようなその愛撫はもどかしく、悠は早く中に触れてほしいとばかりに身を捩った。
「……姉さん、我慢して。俺だってしたいの、我慢してるんだから」
餌を前にして焦らされている獣のように息を荒くし、ちゃんと濡らさないと入らないでしょ、と孝哉は付け足した。
姉の黒く長い艶髪を梳き、もう一方の手で輪郭の整った彼女の頬を撫でるように包み込む。そうして、彼女の耳に顔を近づけると、唇で耳朶を食み、舌を細かく動かして愛撫する。そこから上へ上へと唇を滑らせていくと、擽ったい快感に悠の熟れた唇から何度も小さな声が漏れた。
首筋を、鎖骨を、ゆっくりと時間をかけて丁寧に舐めていく孝哉の舌に、悠は全身が溶けていくような心地がしていた。本当は早く本番に入りたいだろうに、孝哉は自分に訪れる快感などそっちのけで悠の体を蕩けさせていく。
孝哉の、長く綺麗な指が下着の上から悠の秘部をなぞる。そっと撫で上げるようなその愛撫はもどかしく、悠は早く中に触れてほしいとばかりに身を捩った。
「……姉さん、我慢して。俺だってしたいの、我慢してるんだから」
餌を前にして焦らされている獣のように息を荒くし、ちゃんと濡らさないと入らないでしょ、と孝哉は付け足した。

