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篠突く - 禁断の果実 -
第2章 本編二話 吐露

雲ひとつなく澄んだ冬の空に、燃え盛るような、夏のような太陽がギラついている。いつもだったら、部屋に来た私とこうして語らうことはあっても、それ以上の行為をすることはない。けれど、私は布団の中に潜り込んだ。まもなくして、弟がシーツを乱すとわかっていたから。
「……抱かせてください、姉さん」
互いに初めてを捧げた、一年前のあの日のように孝哉は言った。
「どうぞ、お兄さん」
「……からかわないでよ、真剣なんだから」
孝哉の真っ直ぐな眼差しが擽ったくて私が戯けてみせると、彼はふてくされたような顔になった。
同じように布団の中に足を入れた孝哉を、私は包み込むように抱きしめた。やがて聞こえてきた、蜜壷を搔き回す淫靡な音も、私のいやらしい喘ぎ声も、孝哉の耳に舐めるように響いていることだろう。十八になって成熟してきた女の体も、とても他人には見せられぬ、快感に歪んだ私の顔も、孝哉の目にはっきりと映っていることだろう。現実から目を逸らさず、彼は姉とセックスをしているということをしっかりと意識していた。
こうして私達は初めて、太陽の視線の先で愛し合ったのだった。
「……抱かせてください、姉さん」
互いに初めてを捧げた、一年前のあの日のように孝哉は言った。
「どうぞ、お兄さん」
「……からかわないでよ、真剣なんだから」
孝哉の真っ直ぐな眼差しが擽ったくて私が戯けてみせると、彼はふてくされたような顔になった。
同じように布団の中に足を入れた孝哉を、私は包み込むように抱きしめた。やがて聞こえてきた、蜜壷を搔き回す淫靡な音も、私のいやらしい喘ぎ声も、孝哉の耳に舐めるように響いていることだろう。十八になって成熟してきた女の体も、とても他人には見せられぬ、快感に歪んだ私の顔も、孝哉の目にはっきりと映っていることだろう。現実から目を逸らさず、彼は姉とセックスをしているということをしっかりと意識していた。
こうして私達は初めて、太陽の視線の先で愛し合ったのだった。

