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夏の夜の終わりに。。。
第16章 アイツの出所
「で、なんです?話って。」
「…。」

暫く無言のまま、俺を見つめた。

「昨日…。」

¨思い出した!5年って言葉を!¨

「出てきた?」

コクンッ…

パタッパタッパタッ…

ギシッ…

ベッドから、椅子に座り直した。

「どうする?」
「どうするも、なにも。会いたいとは、1ミリとも思わねぇ。穂香も、だ。」
「そう言うと思った。こっちも守秘義務があるから、教えろ言われても、教えてはいないが。」
「ありがとうございます。」
「ひとつ、聞いていいか?」
「はい?」
「親父さん、拓斗くんの勤め先、知らないよな?」
「さぁ?覚えてないと思いますけど。だって、あの時、精神状態危なかった訳だし。いまは、知らないけど。」
「お前は、仕事柄、出張が多い。愁くんは、まだ幼いから、力にはならない。充分に注意しないと。」
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