この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夏の夜の終わりに。。。
第19章 愁の記憶
「穂香?」
穂香は、両頬に、ガーゼを貼られ、マスクをつけている。幸い、骨には、異常はないらしいが。
ガタッ…
「穂香。お前、偉いよ。愁、元気だからさ。安心しろ。ごめんな、俺、傍にいてやれなくて。」
穂香の手を握りながら、声を殺して泣いた。
「穂香…。ごめん。俺がもっと気を付けてれば、お前も愁も、こんな目に合わなかっただろうに!」
ポンポンッ…
振り向くと、本田さんがいた。
「どうだ?」
「愁は、少し目を醒まして、少し話してまた、寝ました。」
「そうか。なんか、言ってたか?」
「いえ。何も。」
それから、暫く二人無言で穂香を見ていた。
マスク越しに、重い息づかいだけしか聞こえてこない。
穂香は、両頬に、ガーゼを貼られ、マスクをつけている。幸い、骨には、異常はないらしいが。
ガタッ…
「穂香。お前、偉いよ。愁、元気だからさ。安心しろ。ごめんな、俺、傍にいてやれなくて。」
穂香の手を握りながら、声を殺して泣いた。
「穂香…。ごめん。俺がもっと気を付けてれば、お前も愁も、こんな目に合わなかっただろうに!」
ポンポンッ…
振り向くと、本田さんがいた。
「どうだ?」
「愁は、少し目を醒まして、少し話してまた、寝ました。」
「そうか。なんか、言ってたか?」
「いえ。何も。」
それから、暫く二人無言で穂香を見ていた。
マスク越しに、重い息づかいだけしか聞こえてこない。