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夏の夜の終わりに。。。
第19章 愁の記憶
夕方になり、愁は、目を醒ました。

マスクは、とれたが、点滴は、まだとれない。

「あっ、パパだ。本田のおじさんっ!」
「こんばんは。ありがとう。覚えててくれて。」
「楓くんは?おうち?」
「そうだよ。また、愁くんと遊びたいから、元気になったらさ、また遊んでやってくれるかな?」
「うん!ねぇ、ママは?」

コンコンッ…

「こんばんは。拓斗くん、お久し振り。」

¨あの時の看護士さん。¨

「どう?」

俺は、首をふった。

「そっか。愁くん?」

コクンッ…

「この椅子に座ってさ、先生のところ、遊びに行こうか?」
「やだっ!お注射するもん!」
「えーっ!しないわよ!だって、今、頑張って、つけてるでしょ?」
「これ、じゃま!」
「じゃ、先生に言ってさ、それ取ってもらおーね。」
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