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夏の夜の終わりに。。。
第19章 愁の記憶
「あっ!パパ!!」

振り返った愁の腕には、点滴は、刺されていなかったが、頭の包帯は、取れてガーゼだけがついていた。

「おっ!元気になったかぁ?」
「先生ったらね、何回も同じこと聞いてくんだよ?!」
「それが、仕事だからねぇ。」
「違うよ。病院の先生は、病気と怪我を治すのが、お仕事なの!そうだよね?パパ!」
「そうだけど、話が見えない。」
「じゃ、愁くん。テレビのあるお部屋で、おやつ食べようね。」
「うんっ!お腹すいたぁ!」

で、愁は、車椅子に乗って、診察室を出ていった。

ガタッ…

「あの、なんです?話って。」

そう言ったとたん、医師の顔が曇った。
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