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夏の夜の終わりに。。。
第20章 記憶障害
「パパ?ママ、痛い痛いだね。」
「そうだな。」

愁を下ろすと、必死に椅子を持ってきて、椅子の上に立ち始めた。

ペチッペチッペチッ…

愁、いきなり穂香の腕を叩き始めた。

「マーマ?愁くん、お腹すいたぁ!マーマ?」

¨あれ?また眉が動いた。でも、視線を合わせない。¨

「あの、目って見えてるんですか?」
「はい。ペンを目の前で動かすと目で追います。」
「じゃ、なんで愁を見ないんですか?」

全員で、穂香を見た。

¨何かがおかしい。なんだろう?¨

身体が痛いのか、顔を歪み始め、医師が、鎮痛剤を点滴に投与して、暫くすると、穂香はまた眠り始めた。
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