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夏の夜の終わりに。。。
第20章 記憶障害
それから、更に10日後。

看護士が、穂香の心拍数をこれまでの記録と照らし合わしてる。

そして、装置が外され、マスクも外された。

まだ、点滴は、ついてはいたが、顔色も最初に比べると少しは良くなってきた。

「マーマ?ママ?愁くんだよ?ママ?」

愁が、穂香の耳元で、話してる。

だが、視線を合わせない。

「穂香?」

ペチッペチッペチッ…

愁が、穂香の腕を叩いてる。

「聞こえるか?」

コクンッ…

「少し、身体起こすか?」

コクンッ…

ベッドの隣にある、ボタンを押して、少し状態を起こした。

穂香は、ゆっくりと周りを見渡した。

¨やはり、何かがおかしい。愁や俺を見ても、何も言わない。¨
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