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夏の夜の終わりに。。。
第20章 記憶障害
穂香は、記憶が戻らないまま、普通病室へ移った。話すようにはなったが、やはり…。自分が、志田穂香というのも、わからないらしく、とりあえず、穂香と呼ばれたら、自分の事だとは、思ってるらしい。

愁は、あれからグズグズしては、夜になるとオネショをする回数が多くなった。

「また?」
「ごめんなさい。」
「なぁ、愁?」
「ママが、俺やお前を覚えてないのが、そんなに嫌なのか?」

コクンッ…

「お話してても、ごめんね、わからないって言うんだよ?ママ。」
「でも、それは、決して愁の事が嫌いになった訳じゃないのは、わかるか?」

コクンッ…
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