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第23章 卵のひび

その頃の拓斗。

「じゃ、こちらで宜しいでしょうか？専務。」
「ん。今後も、期待してるよ。諸君。」

会議を終わらせ、携帯を見ると、病院から電話。

【はい。あっ、お世話になって…。はい？いない？自宅にも？あっ、はい。わかりました。わざわざ、ありがとうございます。】

とりあえず、この会議終われば、特に今日は、することもなし。急いで、車飛ばして帰宅。

「愁、寝てるから電話気付かないのかな。」

ﾊﾞﾝｯ…ｶﾞﾁｬｯ…

「愁？！」

愁の部屋を開けたら、穂香が、ﾍﾞｯﾄﾞにもたれ掛かって寝ていた。