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おじさまと咲姫
第10章 悠眞
ずっと、こうしてはいられない。
答えなきゃ-思うけど。
でも。
どうして突然、こんな事。
多分、冗談だろうけど。
からかわれているだけだって分かるけど。
でも。
でも?
どう答えるのが正解なのだろう-逡巡していると、先に口を開(ひら)いたのは他ならぬ彼の方だった。
「なってねぇだろうなぁ」
視線を外され、愉快そうに喉を鳴らされた。
咲姫は何も言えず、そんな悠眞を黙って見ているしかない。
「同じ顔でも、中身はまるで違うもんな。悠聖だから好きになったんだよな」
-あいつだから、十三年間も好きでいられたんだよな。
同意を求めるように。
悠眞は薄い笑いを浮かべて、咲姫に目線を流した。
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