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おじさまと咲姫
第3章 目印
「やっぱり咲姫だ。どこにいても咲姫はすぐ分かる」
-『目印』があるからな。
咲姫の心中などまるで気付かずに。
右隣りに黒いスーツを着た小柄な女性を連れた彼は、目尻を下げた。
笑ったまま、こちらの反応を待ってる彼を無視するわけにもいかず。
咲姫はどうにか口角を上げた。
「-うん」
小さく頷き、俯く。
ショックを受けてるこんな時でも。
こんな時でも、やっぱり嬉しい。
笑顔を向けられると。
名前を呼ばれると。
『目印』だと言われて。
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