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おじさまと咲姫
第12章 帰宅
自分を案じ。
なんでもない事に安心した、その笑顔。
どきん、と。
咲姫の胸が鳴る。
その言葉自体は乱暴だったが。
それに含まれる優しさは疑いようもなかった。
つまづいたくらいじゃ、この足でもどうって事はないのに。
彼の中では、事故に遭ってしまった小学生のまま?
十三年も会っていなかったから、もうとっくに平気だって忘れちゃった?
なら。
そう、教えてあげなきゃ-思うのに。
頭を撫でてくれるその手が嫌じゃなくて、咲姫はされるがままになるしかない。
間隔の空いた街灯と、家々から漏れる灯りが頼りの中。
ふたりは足を止め、暫し見つめ合う。
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