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おじさまと咲姫
第13章 確率
咲姫が訊き返すよりも早く。
「ちょうど良かった、北城先輩。咲姫が先輩に訊きたい事があるみたいで…教えてやって下さいよ~」
いつの間にか机を挟んだ真向いに立っていた昴に、瑠璃子は破顔した。
咲姫が親友の口を塞ぐより先に、それは嬉しそうに昴は笑った。
「なに?円城寺?」
「…や、その。なにって、言うか」
進退窮まった咲姫は火照った頬で、着ていたミニスカートの裾を意味なく弄るしかない。
机の下で、瑠璃子の脛(かっこ)を蹴ってやる。
ほんの軽い力でやっただけなのに、瑠璃子は大仰に痛そうな表情をする。
それがまた、咲姫の神経を密かに逆撫でする。
『細いくせに馬鹿力』-それが友達の間に浸透している、自分への評価。
ほんと、可愛らしさとは縁がないな-またしても、胸がちくんと痛む。
咲姫が何も言えないでいると、代わりのように瑠璃子が開口する。
「今、咲姫と話してたんですよ。男子って彼女を選ぶ時、見た目も重視するのかなって」
瑠璃子が窺うように見れば、ちょっと驚いたように昴は瞳孔を開いた。
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