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おじさまと咲姫
第16章 仮面
「ごめん。冗談だよ」
-忘れて。
謝罪してくる昴は、もういつもの彼だった。
微かに笑い、ビールのグラスに口をつけた。
たったの一言で、一瞬にして自分の全てを奪ったくせに、嘘だったなんて。
ああ、そうだったのか-なんて。
心はすぐに追いついてはくれない。
大きく波打つ心臓を抑えていると、またしても横から視線を感じる。
気付いていたが顔を上げられずにいると、昴が話を振ってきた。
「円城寺、ユウさんに最近会った?」
ユウの名を出されれば、俯いたままではいられなかった。
瞳と瞳が繋がれば、繰り返される。
「ユウさんに会った?円城寺」
穏やかに訊かれ、咲姫は首を横に動かした。
そっか-昴の口元が綻んだ。
-忘れて。
謝罪してくる昴は、もういつもの彼だった。
微かに笑い、ビールのグラスに口をつけた。
たったの一言で、一瞬にして自分の全てを奪ったくせに、嘘だったなんて。
ああ、そうだったのか-なんて。
心はすぐに追いついてはくれない。
大きく波打つ心臓を抑えていると、またしても横から視線を感じる。
気付いていたが顔を上げられずにいると、昴が話を振ってきた。
「円城寺、ユウさんに最近会った?」
ユウの名を出されれば、俯いたままではいられなかった。
瞳と瞳が繋がれば、繰り返される。
「ユウさんに会った?円城寺」
穏やかに訊かれ、咲姫は首を横に動かした。
そっか-昴の口元が綻んだ。

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