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おじさまと咲姫
第4章 悠聖

咲姫の突然の豹変ぶりに、彼は目を見張る。
「私の事より。そういうユウは…悠聖(ゆうせい)はどうなのよ?一緒にいた…彼女は家まで送り届けなくて良かったの?」
-私の方こそ、彼女が不機嫌そうに見えたけど?
同じ台詞をそっくりそのまま、お返ししてやる。
咲姫のあまりの迫力に圧倒され、ただ一方的に彼女の話を聞いていた悠聖だったが、ようやく夢から覚めたかのように、数度瞬いた。
「ただの同僚だよ」
やがて、面白そうに笑い。
首元のネクタイを緩めながら、悠聖は前方に向き直った。
「今日、会社の歓迎会だったんだ。二次会もあったんだけどさ、今夜はなんかもうやたらと眠くって。これは明日の仕事に差し支えると思って、先に帰らせてもらおうとしたら彼女…矢崎(やざき)さんも帰るって言うから。駅まで一緒に歩いてたってわけ」
「…私だってそうだし。今日はサークルの新歓だったんだもん。食事会終わって、たまたま駅までの道のりがふたりだっただけで」
対する咲姫はちっとも面白くなさそうに、車窓を流れる夜景を眺めながら、小さく呟く。
「私の事より。そういうユウは…悠聖(ゆうせい)はどうなのよ?一緒にいた…彼女は家まで送り届けなくて良かったの?」
-私の方こそ、彼女が不機嫌そうに見えたけど?
同じ台詞をそっくりそのまま、お返ししてやる。
咲姫のあまりの迫力に圧倒され、ただ一方的に彼女の話を聞いていた悠聖だったが、ようやく夢から覚めたかのように、数度瞬いた。
「ただの同僚だよ」
やがて、面白そうに笑い。
首元のネクタイを緩めながら、悠聖は前方に向き直った。
「今日、会社の歓迎会だったんだ。二次会もあったんだけどさ、今夜はなんかもうやたらと眠くって。これは明日の仕事に差し支えると思って、先に帰らせてもらおうとしたら彼女…矢崎(やざき)さんも帰るって言うから。駅まで一緒に歩いてたってわけ」
「…私だってそうだし。今日はサークルの新歓だったんだもん。食事会終わって、たまたま駅までの道のりがふたりだっただけで」
対する咲姫はちっとも面白くなさそうに、車窓を流れる夜景を眺めながら、小さく呟く。

