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おじさまと咲姫
第18章 豹変
「雨…大分やんできたね」
咲姫が意を決した時。
目の前一面のガラス窓を眺めながら、昴が呟いた。
「やんだら…もう円城寺をここに引き留めておく口実がなくなるな」
-もっと、ずっと、一日中降り続いてくれればいいのに。
言って、昴は咲姫に力なく微笑んだ。
咲姫は居たたまれず、決意を伝えようとした。
「先輩、私-」
-もう先輩とは、会えない。
告げるより早く。
膝に置かれていた咲姫の右手に、昴のそれが重なった。
重なったかと思うと包み込むように握られ。
握り締められたかと思えば、指の一本一本が絡み合うように手を繋がれた。
「もしも終わるのだとしても、いい先輩のまま最後までって思ってた頃の俺とは違うよ、円城寺」
繋がれた手に、力が籠った。
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