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おじさまと咲姫
第19章 遭遇
「…言った、けど」
「俺はそれ、本気にしたけど。今更嘘だったとか言わないよな?」
「嘘じゃないよ、ほんとに平気なの。今はなんだって、他の人と同じように出来るんだよ」
「なら、なんの問題もない」
咲姫が縋るような目で訴えれば、悠眞の頬がようやく少し緩んだ。
「その足の事なんかを特別心配して、掴まれって言ったんじゃない。ただ単純に、お前が危なっかしいからだ。目の前でふらふらしてる奴、黙って転ばせておけって言うのかよ」
「…」
「こう見えても俺、女には優しいんだよ。お前だって一応女だろ」
「…一応じゃないもんっ」
怒りに、咲姫のスーツを握り締める手に力が加わる。
悠眞は一笑した。
「やっぱ、あれだな。もうちょっと重さを増やせ」
「おもさ…?」
なんの事?-咲姫が首を傾げれば、悠眞の口元が意味あり気に歪んだ。
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