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おじさまと咲姫
第21章 失意
近付くのを躊躇していると、やがて気配を感じたのか、彼が自分を発見した。
「待ってて良かった」
-今日はもう、帰っちゃう気がしたから。
昴は笑った。
咲姫は笑い返す事も出来ず、気まずそうに俯く。
「あ、帰るのを責めてるんじゃないよ。サークルの活動は基本自由参加だし。ましてやその後のご飯なんて、もっと行く奴なんて限られるだろ」
咲姫は頷く。
「そういう事で待ち伏せたんじゃなくて…余計なお世話だったらごめん。なんか今日の円城寺、いつもと様子がちょっと違って見えたから」
-ちょっと、気になって。
決して押しつけがましくなく、昴は訊いてきた。
咲姫が尚、何も言えずにいれば、根気強く彼は語りかけてくる。
「具合が悪かったりした?」
急いで、咲姫は首を振った。
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