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おじさまと咲姫
第21章 失意
親友の瑠璃子にも、喋れていない。
彼なら、尚の事。
仮にも自分に好意を持ってくれてる人に、別の相手の事なんて-とてもじゃないが、言えない。
そんな心の中を読まれたのか-再度手を引かれ始める。
「せんぱ…!」
手を繋がれたままではついて行くしかない。
「ユウさんの事?」
驚いて彼の横顔を見れば、口角が上がった。
「俺に話せない事なんて、ユウさん絡みかなって」
見事図星を指され、咲姫は何も言えない。
それは紛れもない肯定で-咲姫に気付かれないように、昴は微かな吐息を漏らした。
「…何か言われた?」
ゆっくりと歩を進めながら、問いかける。
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