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おじさまと咲姫
第22章 失恋
傾いた夕日が差し込むリビング。
あまり行儀が悪いとは言い難い-ソファーの上に両脚を投げ出し、咲姫は仰向けになっていた。
「…うん…大丈夫…何か適当に作って食べるから…うん…レポート終わりそうもなくて…行けなくてごめんねって、おばちゃんに謝っておいて…うん、たまの親友とのご飯なんだから、ゆっくりして来て…じゃあね」
母親との通話を終え、咲姫はスマホを寝転がる自分の頭の脇に置いた。
午後から親友の家を訪ねていた母親の環。
今日は珍しく、宮苑家の全員が夕食の開始時間に揃うらしい。
こんな事は滅多にないからと、夕飯のお誘いを受けたようだった。
『ユウ君達もいるから、あんたも今からこっち来なさいよ』
環の弾んだ声にも、咲姫の重々しい気持ちは晴れる事はなかった。
昼過ぎに宮苑家に出かける際にも実は誘われていたのだが、提出するレポートを書かなければいけないからとひとり家に残っていた。
なので今日二度目の断りに、母親の声音も少々不満気味だった。
『まだ終わんないの?夕飯食べてから、また続きをやれはいいじゃないの』
あっさりと言われたが、そこは自分の意見を貫いた。
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