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おじさまと咲姫
第22章 失恋
「まあ、たまにはそういう時もあるよな」
今度は特に怒る事もなく、悠眞はあっさり頷いた。
「で?レポートは書き終えたのか?」
「えっ?ああ…まあ、だいたい?」
咲姫は歯切れ悪く、答える。
週明けの明日、レポートを提出しなければならないのは本当。
だけどそれはほぼ完成に近かった。
夕飯を食べにユウの家に行く気になれば-行けた。
でも今日は行きたくないと思ってしまったから-口実に使った。
全部は嘘じゃない。
でも全部が本当でもない。
だから、胸の奥が少し痛んだ。
そんな咲姫の思いを知る由もない悠眞は、再び納得したように頷いた。
「とにかく何でもないのなら安心した。勉強の邪魔しちゃ悪いから、もう帰るけど…ひとりで平気か?」
悠眞の問いに、咲姫は頬を膨らます。
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