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おじさまと咲姫
第22章 失恋
第一。
信じる信じない以前の問題だった。
「悠眞は私をどうかしようなんて気、ないでしょ」
-だって、言ったじゃない。

『こう見えてもそんなに飢えてない』
『こう見えても女にはそんなに不自由してない』

「だから、悠眞はどうもしない」
自分で言っておきながら、胸が少し痛む。
咲姫は努めて明るく言った。
「わざわざ来てくれたのに、このまま帰せないよ」
拗ねたようにも聞こえる咲姫の声音に、悠眞はそれでも僅かに躊躇いをみせる。
「日中ならともかく。万一おばさん達が帰って来たところに鉢合わせしたら、いくら俺でもちょっときつい。そもそも、コンビニで煙草買って来るって出て来ただけだし」
「お母さん達はどうせまだまだ帰って来ないでしょ」
咲姫が笑えば、悠眞もまた苦笑する。
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