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おじさまと咲姫
第5章 告白
気弱な迷いを吹き飛ばすように。
昴は勢いつけて、ベンチから立ち上がった。
「ほうじょう…!」
-先輩。
咲姫は呼び止めようとしたが、叶わなかった。
それを避けるように、彼は足早に大学の建物へ踵を返してしまったし。
何より。
切ない恋をしてるのは、自分も彼も同じだった。
彼の胸の内が今どんななのか-分かり過ぎるくらいだった。
それは本当の優しさではないと知りながら。
それはお互いの為にはならないと十分知りながら。
咲姫は、断れなかった。