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おじさまと咲姫
第22章 失恋
なんでもない-言い切れる彼女の強さに、悠眞は救われる。
完全に憂いが晴れるとまではいかないが、胸を塞ぐ重みはいくらか軽くなっていた。
「それに悠眞は…別に私の何を見たって、どうって事ないでしょ」
-妹みたいなもんだもんね。
変な安心感があったのかもしれない。
だから躊躇いなく大胆にもなれたのかもしれない。
それはあまり好ましくない傾向かもしれないけれど-無意識のうちに、自分の中でもそれを受け入れ始めているのかもしれなかった。
ジーンズの後ろポケットに入れていたアイフォンを取り出し、画面を確認してた悠眞は、咲姫の漏らした一言に薄ら笑いを浮かべた。
「どうって事なくはないだろ」
「えっ」
予想に反した返答に、咲姫は驚いてしまう。
「見せつけられれば、どんな男だってどうか思うに決まってる」
「どんな…悠眞も?」
馬鹿みたいにどきどきしながら、馬鹿みたいな質問をしてしまう。
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