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おじさまと咲姫
第22章 失恋
「まさか。悠眞の事、そんな風に思うはずない」
彼の問いに、咲姫は驚いて声を上げた。
「知ってて…でも言えなかった悠眞の方が、板挟みになって辛かったと思うから」
-ごめんね。
弱々しくも微笑みさえ浮かべる咲姫の姿に、悠眞は無意識のうちに玄関から離れ、再び家の中へと足を踏み入れていた。
咲姫の目の前まで歩み寄り、悠眞は静かに開口した。
「向こうに行っている間、たまに電話したり実家に帰って来た時に、冗談なのか本気なのか『そろそろ結婚しようかな』なんて数年前から口にするようになってた。相手はいるのか訊けば『いる』と言う時もあれば『今はいない』や『いるけど今は』って時もあって…要するにまだ曖昧だったんだよ、あいつの言う事は」
「…」
「でも俺にそういう事を言うようになったのは、きっと結婚を意識し始めてるって事で。俺が十三年間も県外にいた間、両親と一緒にいて家を守ってくれてたあいつを、そろそろ解放してやろうかなって。ほら、俺一応長男だし?」
-そう思って、今年こっちに帰って来た。
黙って自分の話に耳を傾けてる咲姫に、悠眞は告げた。
彼の問いに、咲姫は驚いて声を上げた。
「知ってて…でも言えなかった悠眞の方が、板挟みになって辛かったと思うから」
-ごめんね。
弱々しくも微笑みさえ浮かべる咲姫の姿に、悠眞は無意識のうちに玄関から離れ、再び家の中へと足を踏み入れていた。
咲姫の目の前まで歩み寄り、悠眞は静かに開口した。
「向こうに行っている間、たまに電話したり実家に帰って来た時に、冗談なのか本気なのか『そろそろ結婚しようかな』なんて数年前から口にするようになってた。相手はいるのか訊けば『いる』と言う時もあれば『今はいない』や『いるけど今は』って時もあって…要するにまだ曖昧だったんだよ、あいつの言う事は」
「…」
「でも俺にそういう事を言うようになったのは、きっと結婚を意識し始めてるって事で。俺が十三年間も県外にいた間、両親と一緒にいて家を守ってくれてたあいつを、そろそろ解放してやろうかなって。ほら、俺一応長男だし?」
-そう思って、今年こっちに帰って来た。
黙って自分の話に耳を傾けてる咲姫に、悠眞は告げた。

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