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おじさまと咲姫
第22章 失恋
「帰って来て欲しいなんて、あいつの口から一度も聞いた事はない。けど、俺が帰って来て多少は安心したのか、肩の荷が下りたのか、単にタイミングが合っただけなのか…そのどれでもないのか、それは正直分からないけど。とにかくあいつが『結婚しようと思ってる』ってはっきり言ってきたのが、二週間くらい前?ほんとに最近の事だ」
咲姫の様子を見ながら、悠眞は話を進める。
「今までがずっと曖昧なままだったし、あえて訊きもしなかったし、俺もそれで初めて知った。前以てお前から『何かあれば教えて欲しい』とか言われていたのであれば、訊き出しもしたかもしれないけど。そうじゃないのに俺が余計なおせっかいで、根掘り葉掘り訊くのもまた違うと思ったし。そもそも-」
-そんな事をしなくても、何れ知れるだろうから。
冷静を貫いて、悠眞は言う。
「特定の誰かがいるのか、はたまたいないのか、当然それも分からなかった。いるような気もしたし、いない気もしてた。…だから、最初からあいつに誰か特別な存在がいるのを知ってて、お前に頑張れって言ったわけじゃない。真剣に想って、悩んで、苦しんでるのを陰で嗤う為に、お前を唆(そそのか)したんじゃない」
咲姫の双眸から目を離さずに、悠眞は断言した。
咲姫の様子を見ながら、悠眞は話を進める。
「今までがずっと曖昧なままだったし、あえて訊きもしなかったし、俺もそれで初めて知った。前以てお前から『何かあれば教えて欲しい』とか言われていたのであれば、訊き出しもしたかもしれないけど。そうじゃないのに俺が余計なおせっかいで、根掘り葉掘り訊くのもまた違うと思ったし。そもそも-」
-そんな事をしなくても、何れ知れるだろうから。
冷静を貫いて、悠眞は言う。
「特定の誰かがいるのか、はたまたいないのか、当然それも分からなかった。いるような気もしたし、いない気もしてた。…だから、最初からあいつに誰か特別な存在がいるのを知ってて、お前に頑張れって言ったわけじゃない。真剣に想って、悩んで、苦しんでるのを陰で嗤う為に、お前を唆(そそのか)したんじゃない」
咲姫の双眸から目を離さずに、悠眞は断言した。

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