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おじさまと咲姫
第22章 失恋
「着替えて来るって悠眞が二階に行ってる間、暇になってマガジンラックの中をちょっと見させてもらってたの。その時に…その、パンフレットを見つけて」
-それで。
語尾に近付く程小さくなる咲姫の呟きに、悠眞は苦い笑いを浮かべる。
「お袋だ」
「おばちゃん…?」
「ああ。『付き合ってる彼女を今度家に連れて来る』って悠聖から聞いて、すっかり舞い上がってさ。ホテルに勤めてる知り合いにうっかり、漏らしたらしい。『うちの息子が今度結婚する』って」
「…」
「そんな事聞いたら、向こうだって商売だ。案内のひとつやふたつ、すぐに寄越して来るに決まってるだろ。…けど、本人達だってまだどの式場も回ってない段階で、あまりにも早過ぎるし、第一成り行きとは言え、姑になろうかという人間に先回りされてそんな事されたら-」
-嫁としては、いい気しないよなあ。
悠眞の低音が、咲姫の耳に入ってくる。
-それで。
語尾に近付く程小さくなる咲姫の呟きに、悠眞は苦い笑いを浮かべる。
「お袋だ」
「おばちゃん…?」
「ああ。『付き合ってる彼女を今度家に連れて来る』って悠聖から聞いて、すっかり舞い上がってさ。ホテルに勤めてる知り合いにうっかり、漏らしたらしい。『うちの息子が今度結婚する』って」
「…」
「そんな事聞いたら、向こうだって商売だ。案内のひとつやふたつ、すぐに寄越して来るに決まってるだろ。…けど、本人達だってまだどの式場も回ってない段階で、あまりにも早過ぎるし、第一成り行きとは言え、姑になろうかという人間に先回りされてそんな事されたら-」
-嫁としては、いい気しないよなあ。
悠眞の低音が、咲姫の耳に入ってくる。

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