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おじさまと咲姫
第23章 決心
「…ごめん、円城寺」
小声で身体を縮こませる昴に、咲姫は思わず苦笑した。
「いきなりそんな事言われたら、びっくりしちゃいますよね」
-ごめんなさい。
咲姫が謝れば、昴は大袈裟なくらい頭を振る。
「いや、円城寺はちっとも悪くないよ。『結婚』って普段縁遠い言葉だから、つい…。でもユウさんって、結構年上なんだよね?なら『結婚する』って言っても、全然不思議じゃないか」
「はい。ユウは私の十個上だから」
「そっか…学生の俺らからしたら、好きになった相手とは普通付き合ってゴールだけど。大人にしたら、付き合った末の結婚も十分有り得るもんな」
昴は納得したように、ひとり何度も頷く。
失恋-恋を失っただけでも、どれだけ辛いか知れないのに。
なのに追い打ちをかけるように、その相手が永遠に誰かのものになる。
『結婚する』-どんな思いで、彼女はその言葉を彼から聞いたのだろう。
咲姫の心情を量り、昴は自分の事のように胸が痛む。
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