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おじさまと咲姫
第23章 決心
「円城寺…?」
咲姫を窺った昴は、心臓が止まりそうになる。
目尻をそっと押さえる彼女の姿に、昴は激しく動揺した。
あたふたし始めた昴に、瑠璃子の声が届く。
「咲姫、どうかしたの?」
限定スペシャルランチを見事ゲットした瑠璃子が、料理を載せたトレイを両手で持って仁王立ちしていた。
ふたりに流れる微妙にいつもと違う空気を感じ取り。
更になんとなく様子のおかしい親友に、瑠璃子の目は釘付けとなる。
「え…ちょっとやだ!もしかしてあんた、泣いてるの?」
テーブルにトレイを置き、咲姫を覗き見た瑠璃子は驚愕する。
大学に入学し、同じサークルに入部した仲間として、すぐに意気投合した。
それからずっと仲良くしてきたが、親友の涙を目にした事など一度もなかった。
元より、すぐに落ち込んでめそめそ泣くタイプではないと思っていたし。
なのにその彼女が今、泣いているなんて。
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