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おじさまと咲姫
第23章 決心
「逆です、先輩」
「逆?」
「私このままユウに何も言う事もなく、終わりにしようと思ってた。それが当たり前だと思ってた。…でも、言ってもいいんだって。結果は分かり切っているけれど、十三年間の想いを全部吐き出して、それから終わりでもいいんだって。そういう選択肢もあるんだって。先輩が私に教えてくれた」
ランチに夢中の瑠璃子に気付かれないくらいの小声で、咲姫は続ける。
「先輩にそう言ってもらえて、心が軽くなった。伝えないままと伝えるのじゃ、やっぱり全然違うから。伝えてもいいんだって思ったら私-」
-少し泣いちゃいました。
咲姫は昴を見、微笑んだ。
「『頑張れ』って言ってくれて、凄く嬉しかった」
その笑みに、昴の胸はどうしたって高鳴ってゆく。
「北城先輩が励ましてくれたから私、頑張れそうです」
照れ臭そうに視線を逸らされ-彼の心臓の動きは、速まる一方だった。
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